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NHK学園の教育方法は、生徒が一定の地域の学校に通学して教室で授業を受ける全日制の学校とは違い、生徒は全国どこにいても、自宅で放送を視聴することによって主体的に学習を進めるものである。それは、働く青少年に高等学校進学の道を拓き、教育の機会均等を実現しようとするものでもあった。
開校の予定が全国に報じられると、各地で大きな反響が起こり、初年度の昭和38年(1963)には、11,721人が入学した。年齢、性別、居住地、職業など制限のない“開かれた学園”であることを反映して、全国各地から戦後の混乱で教育を受ける機会を失った人、中学卒業と同時に働かざるを得なかった人など中学新卒者から70歳の高齢者まで幅広い年齢層やさまざまな職業の生徒が入学した。
協力校まで遠くてスクーリングに行けない人や、自衛隊員や看護婦さんなど日曜日に定期的に休めない生徒は、各地域の国立青年の家で実施した4泊5日の合宿スクーリングに参加した。また、紡績工場や化学工場と提携し、中学を卒業して集団就職した生徒たちに、企業内教育施設でのスクーリングも行った。
日本が経済的に大きな成長を遂げた昭和50年代にはいってから、高等学校進学率は80%以上に達し、その影響を受け、NHK学園の生徒の年齢構成、職業等に徐々に変化が生じてきた。NHK学園生徒の平均年齢は少しずつ上がり、特に主婦層の進出が目立ち、生涯学習的な色彩を帯びてきた。
自分に合った自由な学習スタイルで学習ができることから、自分のやりたいことや趣味、仕事を生かすために入学する人も増え始めてきた。
高等学校進学率の上昇と共に生徒数は徐々に減少に向かい、昭和55年(1980)には5,304人と生徒数が最も少なくなった。平成に入ってからは毎年約7,000人の生徒が学んでいる。協力校も生徒数の減少による廃止があり、現在は31校である。
法改正により、平成元年から修業年限を3年に改めた。3年制の導入により、学力不振、不登校など、現在の高校になじみにくい子どもたちなどが、自分の能力と個性に合わせて自分のペースで学習できる通信制高校の良さを知って、転編入生を中心に若い人たちの入学が増え、若年化が進んでいる。
平成13年度の卒業生は1,690名で、開校以来54,224名の卒業生を送り出している。今年度の卒業生の最高年齢は、大正7年(1918)生まれの84歳で、3年間で見事に卒業した。また、昭和41年(1966)入学以来36年かけて今回卒業した生徒もおり、NHK学園高等学校は、まさに生徒の個性にあった自由な学習をしているといえる。
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